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というワケで

福岡は一応　緊急事態宣言解除がされましたね

とはいえ安全宣言ではないので

しばらくは　おそるおそるじわじわと元の生活へ戻っていく感じでしょうか・・・

1日も早く　総理の終戦宣言を聞いてバンザイしたい今日この頃

先日　田辺聖子センセイの「おいしいものと恋のはなし」という本を読みました

これがものすごく面白かった

おいしいものを食べながら大阪弁でしゃべり倒す男女が

不器用ながらも恋愛を繰り広げる短編物語集

読みながら笑ってしまいました

本を読んで笑ったのは久しぶり

登場人物たちの　口は悪いが義理人情溢れるエスプリが利いていて

引き込まれつつ一気に読み終わりました

（そういえば田辺聖子はもう亡くなったとよね・・・）と思っていたら

何日か前の新聞のコラムに聖子先生の話が載っていてはっとしました

「・・・作家の田辺聖子さんが亡くなったのは　昨年6月だった

当時のコラムで田辺さんが残した箴言をいくつか紹介した

改めて田辺さんの残した言葉を集めた本を開くと

新型コロナウィルスに振り回される今の世情を予想していたかのようである・・・」

とある　　　　　　　　　　　　　　　　（2020.5.15　産経抄より抜粋）

「私は　人と人の車間距離をとれることをオトナの教養だと思うときもある」

（by:田辺聖子）

これは

（友情や恋愛や家族にべたべたした関係を求めるのは自信がない幼稚な行為）

と私は解釈したけれど

今に当てはめると　ソーシャルディスタンス・・・

「人は人によってのみ　傷つけられ殺される

人の言葉　人の仕打ち　人の感情

それだけが人を活かしもし　殺しもするのである」

（by:田辺聖子）

今に当てはめて考えると　医療従事者やその家族に対するコロナいじめ

自治体の知事の要請を守って時短営業を続ける飲食店に対する嫌がらせ等

最近は心が荒むため

なるべくコロナ関係のイヤーなニュースは見ないようにしています

聖子先生がまだお元気だったら　今の状況やパニックになっている人を見て

どういうふうに表現するんだろうかと考えました

きっとあの優しい笑顔で　おっとりとした大阪弁で

つらいことも嫌なこともユーモラスに明るく変換しながら

でもたまには世間に厳しいことも伝えることも忘れず

（大丈夫！もうちょっと辛抱しよう）と私たちに思わせてくれるに違いない

今となっては

こうして想像するしかないのが残念でたまらない

私は生きているうちに　田辺聖子の本を全部読もう

そうしながら静かに終戦宣言を待とう

と思いました

yoko.n

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