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というわけで
毎日暑い暑い暑い暑い!!!
尋常じゃないこの暑さのためか お外の猫の姿を見かけなくなった今日この頃
雨も降らないし 外猫が干からびてはタイヘンなので駐車場の片隅にお水を置いた
ぼろいフライパンにお水を満タンに入れたけれど
これではあっという間にお湯になってしまいそう・・・
申し訳ないことをしたと反省する私 手段を考えなくては
猫といえば 最近これを読みました
中島京子 著 「やさしい猫」
本の題名に惹かれて読み始めたけども
この内容に衝撃を受けた私
ネタバレになるので多くは語れないけど
私の知らなかった世界 非道の「入管」の話であった
スリランカ人と日本人の男女が知り合い
一人称で淡々と優しく語られていく家族の物語
「きみに 話してあげたいことがある」という小説の始まりが
壮絶だったけれど 美しいラストへとつながった時
ナミダナミダで文字が読めなくなったほど感動した
前回読んだ「小説8050」に法廷シーンが出てきたけど
今回の「やさしい猫」にも緊迫の法廷の様子が描かれていた
私が法廷ものを引き寄せたわけじゃないだろうけど
不思議なことにこういうのって続く気がする
私も傍聴席に座り 家族として証人尋問を聴いているような錯覚がした
そしてまた(ガンバレガンバレ!みんなでまた幸せになって!!)と
祈るような思いで法廷シーンを読んだ
登場人物の言葉
家族を救おうとする弁護士の尋問に心がぎゅっとしたシーンはたくさんあるけど
中でも「日本人は あそこ(入管)でなにが起こってるかぜんぜん知らないよね」
というある人物の言葉にハッとさせられた
そうだ 私はこういうことを知らずに今まで生きてきたんだと思った
でも偶然だったとはいえ「やさしい猫」という小説を読んでよかった
読んでいる間は辛かったけれど
とても充実したいい時間だったと思う
世の中の紛争がやまないこのタイミングでこれを読んだのは
何か意味があったような気もする
先日ニュースを見ていたら日本へ避難してきたウクライナの女性が
「就労ビザに切り替えて仕事を続けます・・・
でも私は必ずウクライナへ帰ります」と話しているのを聞いた時
外国から避難してきた人たちが 一日も早く心も体も自由になって
今迄の生活に戻ることができるといいなと思った
当たり前の幸せを奪われても懸命に生きようとする外国人の人々
慣れない日本で辛くても「また自分の国へ帰るんだ そこでまた幸せになるんだ」
という一縷の望みをもって生きていく人々
世界は広い
戦争はまだ終わらない
まだまだ知らない世界がたくさんある
こんな小説を読むと
私は広い世界の中に生きる ちっぽけな存在なんだなーと改めて思ったりもする
前だけを向いて夢をもって生き抜こうとする人々がいれば
ある場所で 死を迎えようとする日々に向き合っている人もいる
小川糸 著 「ライオンのおやつ」
海の見える美しい島にあるホスピスでの友情の物語
もうちょっと人生を頑張らなければいけない私ではあるけれど
こんな場所でこんな人たちに囲まれて最期を迎えられたら幸せだろうな・・・
こんなふうに「ありがとう!またあっちで会おうね」と
笑顔で逝けたらいいなと優しい気持ちになれた小説だった
生と死
誰でも生まれたからにはいつも隣り合わせにあるもの
今回
”生きること”を「やさしい猫」から
”死んでいくこと”を「ライオンのおやつ」から
著者に優しく深く 温かな世界観で教えてもらい知ることができた私
こういうのってとっても”幸せ”だ
yoko.n
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